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医学

○宇宙滞在で老化を防止できるのか? NASAの”双子”研究から○

医学, 科学・技術

宇宙飛行士スコット・ケリー 地球帰還時の動画

まだ記憶に残っているでしょうか?

今から3年半ほど前に、NASAが、一卵性双生児の兄弟のうち1人を宇宙空間に滞在させ、もう1人を地球に残し、この2人のカラダを比較していた事を。

宇宙滞在期間は2015年から1年間。

この研究では、宇宙へ行った方のスコット・ケリー宇宙飛行士のカラダに、明らかな遺伝子の変化が見つかりました。この(遺伝子の)変化に関して、スコット・ケリー宇宙飛行士のカラダの93%は、地球帰還後に元に戻りましたが、残りの7%を戻すのに6ヶ月もかかっています。

またスコット・ケリー宇宙飛行士が宇宙に滞在しているとき、DNAを糸巻き状にしている染色体に変化があった事をNASAが報告しています。なんと、「テロメア」が伸びたのです。テロメアは、がん化と老化に関係しており、短くなると老化に働き、長くなると老化防止になると研究報告されています。(この研究で、2009年に3名の研究者がノーベル生理医学賞を受賞しています)

さらにNASAは、このような双子研究が2030年に予定している火星への宇宙飛行士派遣に役立つものになると、2019年2月に3回目の研究報告を発表しています。
いずれ人類は、火星へ行けるようになるのでしょうか。その時、私たちの遺伝子は、その環境に対応するために変化を起こし、新しいものがカラダに登場するのかも知れません。

■解説 2009年ノーベル賞を読み解く生理学医学賞 細胞のがん化・老化にかかわるテロメアとは (独)理化学研究所 中山潤一
http://www.nsc.nagoya-cu.ac.jp/~jnakayam/_src/sc734/pubj12.pdf


■NASA双子研究 宇宙滞在経験者側に遺伝子発現に変化https://www.discoverychannel.jp/0000007511/

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