文化・エンタメ

○イタリア人のカラダは雄弁に語る:ジェスチャーの文化○
「日本人は電話をしながらお辞儀をしている」
そんなエピソードが、外国ではよく笑い話として登場しますが、イタリアも負けてはいません。
ジェスチャーが日常に溶け込んでいるこの国では、見えるはずのない身振り手振りを使って、電話の相手に抗議している姿を目にします。
会話の内容は全く聞こえなくても、ジェスチャーさえ見ていれば、その訴えの見当がついてしまう程です。
言語学者によれば、言語のように共有できるジェスチャーが、イタリアには250も存在するそうです。
その起源には諸説あります。
・紀元前に南イタリアに入植したギリシア人から始まった
・蛮族が侵入してきたローマ帝国内でローマ市民権を持つ人々の暗号として使用された
・16世紀に一世を風靡した演劇から始まった
などなど。
いずれにしても、イタリアのジェスチャーには長い歴史があり、現代の生活にも欠かせない文化です。老若男女、職業も関係なく、人々はジェスチャーを交えてコミュニケーションをとります。
言葉よりも先にジェスチャーによって相手の感情を煽って、そうでなくても声が大きいイタリア人の会話がさらに姦(かしま)しくなる。
外国人によって揶揄されるイタリア人の所作や声の大きさは、まさに文化の一端なのです。
■スポーツの場面にみるイタリア人のジェスチャー
■ジェスチャーを学ぶイタリアの観光ガイド
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